今まで、AGA治療薬というと、
- プロペシア(フィナステリド)
- ミノキシジル
の2つが主流でしたが、
最近は、プロペシアのパワーアップ版とも言える、
- ザガーロ(デュタステリド)
という薬を処方する医院も徐々に増えてきました。
ザガーロ(デュタステリド)とは?
ザガーロ(デュタステリド)は、
プロペシア(フィナステリド)に変わる、新しいAGA治療薬です。
どちらも効能としては、男性型脱毛症の原因と言われる悪玉男性ホルモンのジヒドロテストステロン(DHT)の働きを阻害する効果があります。
プロペシア(フィナステリド)との違い
ザガーロ(デュタステリド)も、基本的にはプロペシア(フィナステリド)と同じ効果がある薬ですが、過去の実験結果によると、ザガーロの方がプロペシアより1.6倍ほど髪が生える本数が多かったというデータがあります。
つまりザガーロは、より強力で、より早く発毛を促す事ができる薬と考えて良いです。
もともとザガーロも前立腺肥大を改善する薬だったそうですが、
(前立腺肥大もジヒドロテストステロンの影響が大きいため)
発毛効果が実証されて、発毛薬として取り入れられるようになりました。
成分面で、プロペシアとの違いを話すと、
AGAの原因であるDHT(ジヒドロテストステロン)は、良性男性ホルモンであるテストステロンと、5αリダクターゼという酵素が合体する事で、生成されてしまいます。
プロペシア(フィナステリド)は、この5αリダクターゼのⅡ型の働きを抑制する効果があるのですが、
ザガーロ(デュタステリド)は、5αリダクターゼのⅠ型、Ⅱ型の両方を抑制する効果があるのだそうで、それ故に発毛効果が1.6倍でていると見られているのだそうです。
男性がなぜ頭頂部(つむじ周り)や前頭部の生え際の後退(M字後退)の部分ばかりハゲるのかというと、上述の5αリダクターゼのⅡ型がその部分により多くあるからだと言われています。
Ⅰ型の5αリダクターゼについては、もともと全身の毛の毛乳頭にあるそうです。
Ⅱ型の5αリダクターゼは、頭頂部やM字部分にばかりあるので、そこばかりハゲると言われてきました。
つまり、過去のデータとしては、Ⅰ型の5αリダクターゼは、体毛や後頭部、側頭部がハゲるという事例が少ない事から、あまり重要視されていなかったのですが、
ザガーロの投与によって、生える本数やスピードが上がった事により、両方抑制した方がより効果的という見方にも変わりつつあるようです。
ザガーロはプロペシアより新しい薬という事で、
AGA医院では若干プロペシアより高めの値段が設定されている事が多いです。
多くの良心的なAGA医院では、ウェブサイトに薬剤の料金が載ってますので
それを確認すると良いです。
副作用なども、プロペシアと同じで、男性ホルモンに働きかける薬なので、
まれに性欲減退などがあるようです。
というわけで、よりスピーディに強力な薬で発毛を促していきたい人は、
ザガーロ(デュタステリド)をプロペシア(フィナステリド)の代わりに処方してもらうのもありですね。